Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド

Oracleデータベースとキャッシュ・グループ間のデータのコピー

TimesTenには、OracleとTimesTenの間でデータをコピーする複数のメカニズムがあります。

アプリケーションで次のSQL文を使用すると、Oracle表とキャッシュ・グループ間でデータをコピーできます。


LOAD CACHE GROUP	キャッシュに存在していないキャッシュ・インスタンスをOracleデータからロードします。
REFRESH CACHE GROUP	キャッシュ・インスタンスを現行のOracleデータで置き換えます。
FLUSH CACHE GROUP	キャッシュ・グループ表からOracle表に行をコピーします。キャッシュ・グループは、PROPAGATEを有効にしていないUSERMANAGEDである必要があります。

SWTキャッシュ・グループ、AWTキャッシュ・グループ、およびPROPAGATEを有効にしたUSERMANAGEDキャッシュ・グループには、キャッシュ・グループからOracle表へ自動的に変更を適用する方法が備わっています。「キャッシュ・グループの定義」および「PROPAGATE」のキャッシュ・グループに関する説明を参照してください。

READONLYキャッシュ・グループおよびUSERMANAGEDキャッシュ・グループでAUTOREFRESHキャッシュ・グループ属性を使用すると、Oracle表からキャッシュ・グループへ自動的に変更を適用できます。「AUTOREFRESHキャッシュ・グループ属性」を参照してください。

透過的ロード機能を使用すると、SELECT問合せによってキャッシュ・グループ表でデータを検出できない場合に、Oracle表からキャッシュ・グループ表へデータをロードできます。透過的ロードは、AUTOREFRESH属性を持つキャッシュ・グループ以外であれば、どのようなタイプのキャッシュ・グループにも使用できます。「透過的ロードの使用」を参照してください。

AUTOREFRESHはキャッシュ・グループ定義の一部です。キャッシュ・グループが定義され、必要に応じて起動された後、透過的ロードを実装できます。AUTOREFRESHキャッシュ・グループに対する制限事項に比べると、透過的ロードが設定されている場合のキャッシュ・グループに対する制限事項の方が少なくてすみます。

AUTOREFRESHは、製品カタログやフライト・スケジュールといった比較的静的なデータに適しています。透過的ロードは、動的なキャッシュの内容に役立ちます。アプリケーションは、透過的ロード機能を使用して、データをキャッシュにロードし、そのデータが不要になるとTimesTenエージングがそのデータを自動的に削除するようにできます。